樹木葬にしたい！一般墓との違いは何？費用の違いについて解説

樹木葬とは？

樹木葬とは墓石の代わりに樹木や花木をシンボルとして植える、一般墓とはタイプの違うお墓のことで、近年とても人気のあるお墓のタイプです。
樹木葬と聞くと「自然に還る」というイメージができ、前向きな気持ちになれますね！
樹木葬を提供する霊園は、明るく開放的な雰囲気のところが多いのも特徴です。

 

遺骨の埋葬に関することは「墓地、埋葬に関する法律」という法律が定められており、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない。」と決められています。
つまり、遺骨は自治体から許可を受けた墓地内にしか埋葬できないので、好きな場所に勝手に埋葬することはできません。
散骨行為と同一視されがちですが、樹木葬はあくまでお墓の一種です。

樹木葬と一般墓の違いって何？

大きな違いは一般的なお墓は石碑がありますが、樹木葬には石碑がなく木を植える形になります。
墓石がない分費用も抑えられる場合があります。
また、檀家義務、永代供養、後継者なしでも可能な霊園が多くあるのも大きな違いと言えます。
中には大切な家族であったペットと一緒に入れる霊園もあるので問い合わせをするのも良いかと思います。

樹木葬と一般墓とどのぐらい費用が違うの？

 

「お墓の消費者全国実態調査」より

	樹木葬	一般墓
全国平均	６８．７万	１７６．１万
東京２３区平均	７７．５万	１７２．７万
大阪府大阪市	５２．１万	１６６．２万

樹木葬と一般墓、なぜそんなに費用が違うの？

・墓石を立てない分墓石代や工事費がかからない。
　墓石の料金
最近は４９．８万円から購入できるものもありますが、平均７０万～１００万円かかります。

　樹木葬で使われる木や花の料金
基本的に好きな木を植えますが、一番人気の「桜」の場合、２０００円代から購入することができます。バラなどの花木を植えることができ霊園もあります。

・樹木葬は後継者がいなくてもよい場合がほとんどなので、墓所を購入後の維持費がかからない。
一般墓の場合年間2，000円から高額なところになると15，000円ほどが相場となります。
これは霊園の維持管理費にあたるもので、お墓がある限り払い続けていきます。

・檀家になる必要がないので入檀料が必要ない。
一般墓に多い檀家とはその寺院の信者となり、法要全てをその寺院にお任せする家のことを言います。お墓を建てる時に入檀料を払いますが、約10万円から30万円ほどかかります。

以上のことから樹木葬は一般墓比べて費用を抑えることができるのです。

樹木葬の費用の内訳

主に以下のものに費用がかかります。
・埋葬料
故人のお骨を埋葬してもらう時の手数料です。
これが一番注意しなくてはならない費用で、１霊づつ埋葬料がかかることが一般的ですので
複数の遺骨を埋葬する場合は一般墓より割高になる場合があります。
資料請求や見学時にしっかり確認しておくことが必要です。

・永代使用料
埋葬する土地の使用料です。永代使用料に埋葬料も含まれている場合もあります。
永代と書かれているので、永遠のその土地が使用できると勘違いしてしまいそうですが、実際には契約期間が過ぎると合祀（他の方のお骨と一緒に埋葬）される事が多いです。
契約期間や契約期間満了後の扱いは霊園によって異なります。

・年間管理料
運営管理する料金ですが、最近は年間費無料の霊園も増えてきました。しかし年間管理料を一括で必要な霊園もありますのでこちらも事前に確認が必要です。

樹木葬に向いてる人ってどんな人？

・費用面、管理面で子や孫に負担をかけたくない方。
一般墓で故人を供養するのもよいですが、供養の気持ちに金額は関係ないのでは？と思います。
故人や家族にとって納得のいくお墓を作って、明るい未来の描けるお墓にすることが一番ではないで しょうか？

・後継者がいない方
永代供養代がは入っている場合がほとんどですので後のことを気にすることがなくなります。

・配偶者、家族に外国人の方がいる方
海外では明るく開放的なお墓を目にします。日本の一般墓に比べ樹木葬は木や花がたくさん植えてある分、霊園も明るい雰囲気なところが多いです。また樹木葬は無宗派が多いため、しきたり等もなく配偶者や近い親族に外国人の方がいる場合は樹木葬が向いているのではないでょうか？

・お墓の移転をしようとしている方
遠方にお墓があり、管理する人も近くに住んでいない場合、自宅の近くにお墓があると気軽にお墓参りに行くことが出来ますよね。でも、一般墓だとやっぱり費用面や、その後の管理のことなどがネックとなることもあるかと思います。移転する時も一般墓に比べて、気軽に購入できるのが樹木葬の良いところだと思います。